dovecot インストール手順

Dovecotについて

DovecotはPOP/IMAPの受信メールサーバを提供するソフトウェアです。

下記の記述はメールサーバ(MTA)のPostfixと連動させる手順となります。

前提条件

  • 以下の手順はZoneExpressにdovecotをインストールする場合の手順となります。他のサーバにインストールする場合は設定が異なる場合があります。
  • 以下の手順は dovecot 1.0.13を用いて説明しています。バージョンにより内容が異なる場合がありますがご了承ください。
  • 以下の説明にはターミナルエミュレータを利用しています。ターミナルエミュレータについてはご自身でご用意ください。
  • 弊社ではdovecotに関するサポートは行っておりません。dovecotに関するご質問にはお答えできません。

以下の手順はPostfixバージョン2.4.6を前提に進めています。以前のバージョンで実行する場合は下記手順と齟齬をきたす場合があります。

下記手順からインストールされているPostfixのバージョンを確認出来ます。

$ postconf | grep mail_version

mail_versionの確認を行います。

mail_version = 2.4.6
milter_macro_v = $mail_name $mail_version

バージョン2.4.6以前を確認された場合にはこちらにアップデート手順がありますのでご参照ください。

■前準備

ZoneExpress環境のデフォルトで動作しているPOP/IMAPサーバであるCourierを停止します。

# svcadm disable svc:/application/cswcourier:authlib
# svcadm disable svc:/application/cswcourier:imap

状態確認を行います。左項がdisableとなっていることを確認します。

$ svcs -a | grep courier
disabled        1月_13 svc:/application/cswcourier:authlib
disabled        1月_13 svc:/application/cswcourier:imap

■パッケージインストール

パッケージからのインストールを行います。

# pkg-get -i dovecot

正しくインストールされたことを確認します。

$ pkg-get -c | grep  dovecot

dovecotがSAME(最新版と一致)となっていることを確認します。

        dovecot       1.0.13,REV=2008.03.16                        SAME
  dovecot_devel             [Not installed]       1.0.13,REV=2008.03.16
  dovecot_sieve             [Not installed]        1.0.2,REV=2007.12.30

dovecotに必要なcyrusパッケージ(認証をサポートするライブラリ群)をインストールします。

# pkg-get -i cyrus_imapd_utils 

正しくインストールされたことを確認します。

# pkg-get -c | grep cyrus

各パッケージがSAME(最新版と一致)となっていることを確認します。

    cyrus_imapd       2.3.11,REV=2008.03.22                        SAME
cyrus_imapd_utils       2.3.11,REV=2008.03.16                        SAME
       pm_cyrus       2.3.11,REV=2008.03.16                        SAME

■dovecotの設定

dovecotの設定ファイルの作成を行います。

# cp -p /opt/csw/etc/dovecot-example.conf /opt/csw/etc/dovecot.conf

設定ファイルの編集を行います。

# vi /opt/csw/etc/dovecot.conf

下記の様にコメントアウトを外し、”pop3” “pop3s”を追記します。

  • 修正前
  42  #protocols = imap imaps
  • 修正後
  42  protocols = imap imaps pop3 pop3s

下記の様にコメントアウトを外し、noをyesへ変更します。

  • 修正前
 108  #ssl_disable = no
  • 修正後
 108  ssl_disable = yes

loginの記述を追記します。

  • 修正前
 787    mechanisms = plain
  • 修正後
 787    mechanisms = plain login

下記の様にコメントアウトを外します。

  • 修正前
 227  #   mail_location = maildir:~/Maildir
1002    #socket listen {
1013      #client {
  • 修正後
 227     mail_location = maildir:~/Maildir
1002    socket listen {
1013      client {

下記の様にコメントアウトを外し、pathを変更します。

  • 修正前
1017        #path = /opt/csw/var/run/dovecot/auth-client
1018        #mode = 0660
1019      #}
1020    #}
1021  #}
  • 修正後
1017        path = /opt/csw/var/spool/postfix/private/auth
1018        mode = 0660
1019      }
1020    }
1021  }

設定ファイルの編集は以上です。

■authファイルの削除

authファイルの削除を行います。(起動時に自動で作られます)

dovecot標準のauthファイルとpostfix側のauthファイルの削除を行います。

# rm /opt/csw/var/run/dovecot/dict-server
# rm /opt/csw/var/spool/postfix/private/auth

■Postfix設定

Postfixのmain.cfのSASL項目を下記の様に修正します。

# vi /etc/opt/csw/postfix/main.cf
ZoneExpressのデフォルト設定
##  SASL  ##

smtpd_enforce_tls = no
# smtpd_tls_cert_file = /opt/csw/openssl/certs/$myhostname.pem
# smtpd_tls_loglevel = 0
# smtpd_use_tls = yes

dovecotを有効にする設定
##  SASL  ##

smtpd_sasl_type = dovecot
smtpd_sasl_path = private/auth
smtpd_sasl_auth_enable = yes
smtpd_sasl_security_options = noanonymous
broken_sasl_auth_clients = yes
ZoneExpressデフォルト設定
## Restrictions  ##

smtpd_helo_required = yes
smtpd_client_restrictions =
        permit_mynetworks,
        #permit_sasl_authenticated,
        #reject_rbl_client sbl-xbl.spamhaus.org,
        #reject_rbl_client spamcop.net,
        #reject_rbl_client dynablock.wirehub.net,
        #reject_rbl_client list.dsbl.org

dovecotを有効にする設定
## Restrictions  ##

smtpd_helo_required = yes
smtpd_client_restrictions =
        permit_mynetworks,
        permit_sasl_authenticated,
        #reject_rbl_client sbl-xbl.spamhaus.org,
        #reject_rbl_client spamcop.net,
        #reject_rbl_client dynablock.wirehub.net,
        #reject_rbl_client list.dsbl.org

■dovecotの起動

起動/停止の際のエラー確認を行うため、もう一つターミナルエミュレータを立ち上げ、以下の手順に併せてサーバログもご確認ください。

$ tail -f /var/log/syslog

※ -f オプションでファイルの更新分もリアルタイムで表示されます。

  • dovecotの停止
# svcadm disable svc:/network/cswdovecot:default
  • dovecotの起動
# svcadm enable svc:/network/cswdovecot:default
  • 状態確認
$ svcs -a | grep dovecot

onlineとなっていることを確認します。

online         14:51:22 svc:/network/cswdovecot:default
  • Postfixの再起動(設定再読込)

起動状態の確認

$ svcs -a | grep postfix
online          2月_26 svc:/network/smtp/postfix:default

状態がonlineの場合は下記コマンドで再読込を行います。

# svcadm restart svc:/network/smtp/postfix:default

状態がdisableの場合は下記コマンドでPostfixを起動(読込)を行います。

# svcadm enable svc:/network/smtp/postfix:default

Postfixの起動状態確認を行います。

# svcs -a | grep postfix
online          1月_19 svc:/network/smtp/postfix:default

onlineが確認出来れば完了です。

サーバログ

出力先は/var/log/syslog

  • dovecot起動
Mar  2 10:35:20 ZEUA0618.zone-express.jp dovecot: [ID 673641 mail.info] Dovecot v1.0.13 starting up
  • dovecot停止
Mar  2 10:33:55 ホスト名.jp dovecot: [ID 107833 mail.warning] imap-login: Killed with signal 15
Mar  2 10:33:55 ホスト名.jp last message repeated 2 times
Mar  2 10:33:55 ホスト名.jp dovecot: [ID 107833 mail.warning] pop3-login: Killed with signal 15
Mar  2 10:33:55 ホスト名.jp last message repeated 1 time
Mar  2 10:33:55 ホスト名.jp dovecot: [ID 298464 mail.warning] Killed with signal 15
  • Postfix停止
Mar  2 10:39:02 ホスト名.jp postfix/postfix-script[466]: [ID 197553 mail.info] stopping the Postfix mail system
Mar  2 10:39:02 ホスト名.jp postfix/master[10249]: [ID 197553 mail.info] terminating on signal 15
  • Postfix起動
Mar  2 10:39:02 ホスト名.jp postfix/postfix-script[511]: [ID 197553 mail.info] starting the Postfix mail system
Mar  2 10:39:02 ホスト名.jp postfix/master[512]: [ID 197553 mail.info] daemon started -- version 2.4.6, configuration /etc/opt/csw/postfix

■メールの送受信検証

メールの送信

メールの送信をテストします。

mail <有効なメールアドレス>

入力待機の状態となるので以下を入力します。

Subject:<任意の題名>
<任意の本文>

入力後、<Ctrlキー+D> で送信となります。

送信先のメールボックスを確認し、メールが届いていることを確認します。

syslogの出力にてエラー(mail.warningやmail.error)が出力されていないことを確認します。

メールの受信

メールの受信テストを行います。

ローカル以外のメールアドレスからメールを送信します。

サーバ側へのメールは<ユーザ名>@<ホスト名>を宛先にして送信してください

宛先にしたユーザの/Maildir/new/配下にメールが届いていることを確認します。

syslogの出力にてエラー(mail.warningやmail.error)が出力されていないことを確認します。

以上でメールの送受信検証は完了です。

■参考リンク

dovecot/install.txt · 最終更新: 2009/03/05 14:13 (外部編集)
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