“Web Stack”とは、Sun Microsystems から公開されているSolaris OS platformに最適化されたオープンソースソフトウェア集です。
ApacheやMySQL、Ruby on Railsなど、よく使用されるオープンソースソフトウェアをpkg形式にて公開されており、このバイナリを使用することによりパフォーマンス向上が望めます。
Sun Glassfish Web Stack (Web Stack)公式サイト
最新リリース(バージョン1.5,2009/8/24現在)では、下記のPKG群が含まれており、上記の公式サイトのリンクよりダウンロードが可能です。(ダウンロードの際にはユーザ登録が必要です)
なお、配布されているファイルには、Sparc版とx86版がありますので、ZoneExpressで使用する場合には、x86版のファイルをダウンロードしてください。
Sun Glassfish Web Stack (Web Stack)公式サイトのページ中部のメニューの”Get It”からダウンロードページへ行くことが出来ます。
ここからはSunへのメンバー登録が必要となります。
未登録の方はRegister Nowより登録を済ませ、以下の手順を進めてください。
Platform | Solaris 10 OS(x86)を選択します |
I agree to the.. | チェック(同意)を入れます |
User Name | Sun会員に登録時のメールアドレス |
Password | Sun会員に登録時のパスワード |
必要項目を埋め、”Log In and Continue”からダウンロード画面へ進みます。
ここではインストール作業ディレクトリを/var/tmpとします。
ページ下部のDownload…からダウンロードし、サーバへFTPで/var/tmpへアップロードするか
webstack-all-1.5<最新リビジョン>.tar.gzのリンクをコピーし、サーバへ直接wgetする事も出来ます。
ダウンロードリンクURLが長い為、出来上がるファイル名が長い、若しくはダウンロードが失敗する場合があります。
その為、下記のようにwgetの-Oオプションをつけて実行ください。
$ wget -O <ファイル名指定> <ダウンロードURL>
$ cd /var/tmp $ wget -O webstack-all-1.5-b09-solaris-i586.tar.gz <ダウンロードURL>
ここでは作業ディレクトリを/var/tmpとします。
$ cd /var/tmp
$ tar zxvf webstack-all-1.5-b09-solaris-i586.tar.gz
不要となったアーカイブファイルを削除します。
$ rm webstack-all-1.5-b09-solaris-i586.tar.gz
解凍すると現ディレクトリ直下に以下のパッケージ群を確認できます。
$ ls sun-apache22-perl.pkg sun-php52-memcache.pkg README sun-apache22-security2.pkg sun-php52-mysql.pkg SUNWpsn.pkg sun-apache22-sed.pkg sun-php52-pgsql.pkg SUNWservicetagr.pkg sun-apache22.pkg sun-php52-suhosin.pkg SUNWservicetagu.pkg sun-collectd.pkg sun-php52-tcpwrap.pkg SUNWsthwreg.pkg sun-jcollectd.pkg sun-php52-xdebug.pkg SUNWstosreg.pkg sun-lighttpd14.pkg sun-php52.pkg data/ sun-memcached.pkg sun-python26.pkg install* sun-mysql50.pkg sun-rrdtool.pkg legal/ sun-mysql50test.pkg sun-ruby18.pkg postgresql-8.4.0/ sun-mysql51.pkg sun-squid.pkg postgresql-8.4.0.tar.gz sun-mysql51lib.pkg sun-wsadmin-base.pkg sun-apache22-authgss.pkg sun-mysql51test.pkg sun-wsadmin.pkg sun-apache22-dtrace.pkg sun-php52-apc.pkg sun-wsbase.pkg sun-apache22-fcgid.pkg sun-php52-dtrace.pkg webstack-1.5-i586.tar.gz sun-apache22-jk.pkg sun-php52-idn.pkg
WebStack動作に必須ライブラリ群を含むパッケージ“wsbase”をインストールします。
$ sudo pkgadd -d sun-wsbase.pkg
標準出力に下記、確認が出ますので<Enter>を入力してください。
The following packages are available: 1 sun-wsbase Sun GlassFish Web Stack Support Libraries (i386) 1.5 Select package(s) you wish to process (or 'all' to process all packages). (default: all) [?,??,q]:
続いての確認にも“y”を入力します。
## パッケージ情報を処理中です。 ## システム情報を処理中です。 2 個のパッケージパス名がすでに正しくインストールされています。 ## パッケージの依存関係を検査しています。 警告: <SUNWfontconfig> パッケージ "Fontconfig library" は、必 須パッケージであるため、インストールする必要がありま す。 警告: <SUNWjpg> パッケージ "jpeg - The Independent JPEG Groups JPEG software" は、必須パッケージであるため、イン ストールする必要があります。 警告: <SUNWpng> パッケージ "Portable Network Graphics library" は、必須パッケージであるため、インストールする 必要があります。 <sun-wsbase> のインストールを継続しますか [y,n,?] y
続いての確認も“y”を入力します。
## ディスク領域の要件を確認中です。 ## すでにインストール済みのパッケージとの重複を確認中です。 次のファイルは、すでにシステムにインストールされていますが、 現在、他 のパッケージが使用中です: /etc <属性変更のみ> これらの重複しているファイルをインストールしますか [y,n,?,q] このパッケージには、パッケージのインストール処理中にスーパーユーザーの アクセス権で実行するスクリプトが含まれています。 <sun-wsbase> のインストールを継続しますか [y,n,?]y
インストールが正常に完了し、下記、出力を確認出来ればインストール完了です。
<sun-wsbase> のインストールに成功しました。
競合を避ける為、CSWruby,CSWrubygems,CSWrakeがインストールされている場合、アンインストールを行う必要があります。
インストールされているパッケージリストから、CSWRubyの有無を確認します。
$ pkginfo | grep ruby
出力に、下記3点のいずれかでも存在した場合は各アンインストール手順を実行下さい。
下記いずれも該当しなかった場合はWeb Stack版ruby,rubygemsのインストールへお進みください。
出力例
application CSWrake rake - Simple ruby build program similar to make application CSWruby ruby - An object-oriented language for quick and easy programming. application CSWrubygems rubygems - Ruby package manager
$ sudo pkgrm CSWrake
標準出力に削除確認が出るので“y”を入力します。
次のパッケージは現在インストールされています: CSWrake rake - Simple ruby build program similar to make (all) 0.6.0,REV=2005.09.21 このパッケージを削除しますか [y,n,?,q] y
下記出力を確認出来れば、アンインストール成功です。
<CSWrake> の削除に成功しました。
$ sudo pkgrm CSWrubygems
標準出力に削除確認が出るので“y”を入力します。
次のパッケージは現在インストールされています: CSWrubygems rubygems - Ruby package manager (all) 0.9.2,REV=2007.04.02 このパッケージを削除しますか [y,n,?,q] y
下記出力を確認出来れば、アンインストール成功です。
<CSWrubygems> の削除に成功しました。
$ sudo pkgrm CSWruby
標準出力に削除確認が出るので“y”を入力します。
次のパッケージは現在インストールされています:
CSWruby ruby - An object-oriented language for quick and easy programming. (i386) 1.8.6,REV=2007.10.03_p110
このパッケージを削除しますか [y,n,?,q] y
下記出力を確認出来れば、アンインストール成功です。
<CSWruby> の削除に成功しました。
Web Stackアーカイブに含まれていたパッケージファイルを利用します。
$ sudo pkgadd -d sun-ruby18.pkg
下記、標準出力の確認が出るので<Enter>を入力します。
The following packages are available: 1 sun-ruby18 Ruby & RubyGems (i386) 1.8.7 Select package(s) you wish to process (or 'all' to process all packages). (default: all) [?,??,q]:
正常にインストール終了し、下記出力を確認出来ればインストール成功です。
<sun-ruby18> のインストールに成功しました。